今回は、
CONTAX RTS + planar( 50 / 1,4 )
Canon P + Industar-22( 50 / 3.5 )
Retina IIa + Xenon ( 50 / 2 ) の3台で撮り比べをしてみました。
それぞれファーストインプレッション(使用感)についてのリンクを仕込んでおいたので、気になる方はクリックしてみてください。
今回使用したフィルムはKODAK GOLD 200を使用しました。
今回もいつもフィルムを購入させていただいているかわうそ商店さんで購入しました。
現像とデータ化は、今回も奈良写真現像屋さんに依頼しました。
比較のためにFUJIFILM X-T4 + Touit 1.8/32 (換算 48 mm)で撮影しました。
ISO感度は200固定、撮って出しjpgでの比較になります。
風景写真(その1)
滋賀県の吉姫の里古墳という場所で撮った写真です。
RTSについてのみ大きくピントが外れてしまいました。というか、RTSはだいたいピンボケ量産機になってしまっています。撮影者の技術不足を感じざるを得ません。
Canon P + Industar-22については、左側下部にモヤのような光線が写ってます。レンズの問題かシャッターの問題でしょうか。
Retina IIaのみ、シャッターコントロールが他と違い1/15にすることができなかったため、だいたい1/15を狙いましたが露出が異なっており白っぽくなってしまっていますね。
風景写真 (その2)
滋賀県野洲川の橋の下から外に向かって撮った写真です。
RTSはピントが手前にあっていますが、それ以外は概ね全体に合っているように見えます。
ピントについては、APS-CセンサーのX-T4と比較するとフルサイズのフィルムは少し変わって来るような気もしますが・・・
フィルム3つで比較すると、Canon Pの写りがもっともはっきりしているように見えます。
Retina IIaについては、レンズの曇りの問題から全体的に白モヤがかかっているように見えます。
風景写真(その3)
滋賀県野洲川の写真です。
この写真ではRTSも良好なピントに見えます。よく見れば遠くはボケているような感じもしますが…
今回もCanon Pがもっとも良好な写りであるように感じます。
次点でRetina IIaと言うところでしょうか。やはり光に対してモヤがかかってしまいます。また、全体的に若干、暗いようにも感じます
昭和四拾五年碑
ブツ撮りというほどブツ撮りではない気もしますが、1-2mほど前にあった記念碑にピントを合わせて撮影しました。
RTSはかなりピンボケ、Canon Pについても甘くピンボケしています。
Industar-22は安価なロシアレンズながらかなり綺麗な写りをしますね。
Retina IIaのみ、シャッタースピードが異なるため、1/60ではなく1/50となっています。
やはり光に対してかなり敏感で、白モヤがかかってしまっていますが、手前の木々などはクリアに写っています。
花のある風景
黄色の花やピンクの花を写してみました。全体にピントが合うようにとf16まで絞っています。
流石にf16まで絞り込んでいるため、RTSでもピントが合っています。むしろこのくらいでさえ外せるようになればそれはそれで芸術的かもしれませんね。
Canon PとRTSはそこまで大きく写りに変わりがあるように感じません。
Retina IIaについては、シャッタースピードが1/100であるためかもしれませんが、花の萼の部分と蕊の色が潰れずに表現されています。全体的に白もやがかかっているもののかなり綺麗な写りですね。
まとめ:デジタルカメラが一番いい!
かなりおバカなまとめ方ですが、写り方や雰囲気を見るとX-T4 + Touitの写り具合がかなり好きです。青みががったような雰囲気の写真が好きなので、ストレートに青が表現されているデジタルの写りが好みだと感じます。
次点では、白モヤがかかってしまっていますが、Retina IIaの写り方が好きです。
RTSについてはかなり不利な戦いになてしまったので、今度からもう少し勉強してしっかりピントが合うように調整したいと思います。
こうしてまとめてみると、それなりにそれぞれの雰囲気というか味があるのがわかります。
特にRetinaについては、ピントも合わせやすくかなり撮りやすいカメラだなと感じます。
Canon P + Industar-22については、かなり安価なロシアレンズにも関わらず、精緻な写りであると感じました。
RTSについてはコメントするのも烏滸がましいほどピントが合いませんでした(反省)。